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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 9, pp. 28-35, 2017
doi:10.5047/gseku.j.2017.006

研究論文

歩数増加支援のための自己歩数ログ改変フィードバック手法

双見 京介1・寺田 努1, 2・塚本 昌彦1

1工学研究科電気電子工学専攻
2科学技術振興機構さきがけ

(受付:November 22, 2017 受理:January 10, 2018 公開:January 16, 2018)

キーワード: 情報提示,心理的影響,歩数,ライフログフィードバック,アンカリング効果

ユーザの行動や状況をデジタルデータとして保存するライフログの活用方として,標的行動についての過去の達成程度を提示することによってユーザの自己改善を支援する取り組みが様々な場面を対象に行われてきたが,心理的影響を考慮せずにありのままのログを提示する既存手法には,自己改善を促すうえでの良い効果を必ずしもユーザに与えていない点に課題があった.そこで,本研究では,まずは歩数のライフログを用いた歩数増加支援を目的として,自己の過去の達成程度を示す歩数ログを改変して提示する手法を提案する.提案手法は,1日単位の歩数ログを曜日別で提示するという一般的な仕様において,歩数についてのユーザの達成基準が閲覧した過去の達成程度につられることを踏まえて,達成基準の向上を促進するためのデータ改変と,ユーザの達成基準の低下を防止するためのデータ改変を行う.評価実験を歩数ログフィードバック用のウェブアプリケーションを用いて行い,提示情報による気持ち及び実歩数への効果から提案手法の有効性を評価した.そして評価結果から,提示される歩数ログを改変する方向につられて実歩数が変化することを確認し,また,歩数増加支援への提案手法の有効性を確認した.


[Full text] (PDF 1.2 MB)