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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 6, pp. 1-5, 2014
doi:10.5047/gseku.j.2014.001

単一板に対する球面波入射の音響透過に関する実験的検討

矢入 幹記1・塚本 陽平2・阪上 公博 2

1 鹿島建設技術研究所
2 工学研究科建築学専攻

(受付:May 13, 2014 受理:September 26, 2014 公開:October 3, 2014)

キーワード: 音響透過,透過損失,球面波入射,単一板,実験的検討

従来の音響透過に関する研究は,ほとんどが平面波入射を仮定しておこなわれており,球面波入射の音響透過問題については詳しい検討がなされていない.しかし,音源が近接する場合などは球面波入射として検討することが適切な場合があると考えられる.筆者らはこれまで,球面波入射に対する透過音場について解析解を求め,透過損失の一般的な特徴を考察し,球面波入射の透過損失について基礎的な知見を得ている.その最大の特徴は,球面波入射の質量則が,平面波入射の6 dB/octに対して3 dB/octを示すことである.本稿では,理論解析によって得られた知見の妥当性を定性的に確認することを目的として,音源の距離を変化させることで近似的に球面波入射と平面波入射を実現し,それぞれ単一板の音響透過特性について実験的な検討をおこなった.特に球面波入射と平面波入射を比較し,質量則の周波数に対する傾きに注目して考察することで,理論解析の妥当性を検討した.


[Full text] (PDF 1 MB)