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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 5, pp. 40-47, 2013
doi:10.5047/gseku.j.2013.006

リアルタイムハイブリッド実験による磁気粘性流体を用いた回転慣性質量ダンパーの応答制御

富澤 徹弥1・伊藤 麻衣2・青山 優也1

1工学研究科建築学専攻
2自然科学系先端融合研究環

(受付:January 16, 2014 受理:February 28, 2014 公開:March 6, 2014)

キーワード: 免震、磁気粘性流体、慣性質量、セミアクティブ制御

本論では,MR 回転慣性ダンパーを用いたリアルタイムハイブリッド実験を通じて,制御対象とする構造体の固有周期,構造体質量に対する慣性質量の比,断層近傍地震動を含む標準的な入力地震動による応答性状を比較して論じている.また,慣性質量に関する既往の研究の解析研究成果を実験により補足し,確認を行った,さらに,リアルタイムハイブリッド実験により得られた,地震動の入力速度と構造体の応答変位との関係から,地震動の入力速度に着目したセミアクティブ制御則を提案している.電流無印加時のパッシブ制御時,1A の一定電流印加時のパッシブ制御時,セミアクティブ制御時それぞれにおける最大応答値を比較し,セミアクティブ制御時は電流無印加時のパッシブ制御時と比較して,概ね10〜40%程度最大応答変位が低減されることを示している.セミアクティブ制御の効果が最も大きいのはJMAKobe の場合であり,パッシブ制御に比べて,床応答加速度の上昇を抑制しながら応答変位を低減する効果が期待できるとしている.


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