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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 4, pp. 7-12, 2012
doi:10.5047/gseku.j.2012.002

スマートフォンを利用した音環境導入教育への試み—アプリケーションの精度検証とサウンドマップの作例—

阪上 公博1・佐藤 史明2・尾本 章3

1 工学研究科建築学専攻
2 千葉工業大学建築都市環境学科
3 九州大学芸術工学研究院音響設計学科

(受付:October 23, 2012 受理:November 19, 2012 公開:November 28, 2012)

キーワード: 音環境導入教育,建築・環境音響学,スマートフォン,音響教育,定量的測定

大学初年級における音環境導入教育においては,多くの場合は聴感によって音環境のさまざまな音を聞き,それをサウンドマップにまとめるなどのサウンドスケープ的手法が取られることが多く,考察は定性的かつ主観的なものにとどまることになる.しかし,導入教育においても客観的な物理量を測定し,定量的に音環境を物理量と結び付けて考察していくことは,以後の学習過程において重要な役割を果たすと考えられる.一方,近年普及のめざましいiPhone,Android携帯電話などのいわゆるスマートフォン,およびiOSを利用した携帯情報端末には,多数の音響分析アプリケーションがあり,これらを適宜利用することは実務関係者では行われていると思われる.本稿では,これらを音環境の導入教育へのツールとして利用することを想定し,まず,これらのアプリケーションの精度検証を行った.そして,実際の音環境導入教育において考えうる課題を設定して試験的に実施した.その結果として,実際の作例を示すとともに,スマートフォンを利用した音環境導入教育への試案について今後の課題を示した.


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