Back

神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 3, pp. 61-67, 2011
doi:10.5047/gseku.j.2011.006

航空機の客室内空調の熱流体シミュレーション

平澤 茂樹1・川南 剛1・松田 紀憲1・新 隆之1

1工学研究科機械工学専攻

(受付:September 27, 2011 受理:January 26, 2012 公開:February 1, 2012)

キーワード: 航空機,空調,快適性,速度・温度分布,熱流体数値解析

航空機の客室内の流れ温度分布を3次元熱流体数値シミュレーションにより計算し,空調の吹出口や排気口の位置などの空調条件と乗客の快適性との関係を検討した.計算対象は,客室内の長手方向に1列0.8 m,半幅1.25 m,2人掛けの座席とした.快適性の評価方法は,乗客近傍の8ヶ所の評価位置の温度差が2℃以下,平均温度が23〜26℃の範囲内,最大速度が0.2 m/s以下の場合を快適と判定した.7ケースの計算条件について,客室内の速度・温度分布,乗客の表面の熱伝達率,熱流束分布を求めた.その結果,以下の結論を得た.快適性のためには,乗客の頭部の風速を増やさずに頭部を冷却する空調の流れ温度パターンを形成することが大切である.空調の吹出口を人の前面の円穴(2 m/s, 20℃)と側面上部の円穴(10 m/s, 15℃)の2ヶ所,排気口を通路天井の長穴にした場合がもっとも快適である(評価位置の温度差1.6℃,平均温度24.4℃,最大速度0.2 m/s).


[Full text] (PDF 3.2 MB)