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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 3, pp. 16-22, 2011
doi:10.5047/gseku.j.2011.002

UFC パネル接着により補強されたRC はり部材のせん断耐荷性能評価

瀬戸 亮太1・森川 英典1・川口 哲生2

1工学研究科市民工学専攻
2太平洋セメント(株)中央研究所

(受付:March 25, 2011 受理:August 26, 2011 公開:September 15, 2011)

キーワード: 超高強度繊維補強コンクリート(UFC),RC 部材,せん断補強効果,せん断スパン比,接着

現在,初期欠陥や様々な劣化によってせん断破壊により終局に至るおそれのある RC 橋が存在することが明らかとなっている。本研究は従来のせん断補強工法に代わる新たな工法の開発を目的として,低強度のコンクリートを用いたせん断破壊先行型の RC 部材に対して,超高強度繊維補強コンクリート(UFC)パネルを接着し,載荷試験を実施してせん断補強効果について検証した。UFC パネル形状としては,引張主鉄筋定着部の側面に UFC パネルを接着し見かけのせん断スパンが短くなることで耐荷性能の向上を期待するものを用いた。各種実験要因を付加した供試体の載荷試験を行った結果,本研究における UFC パネル接着の効果として,引張鉄筋端部の付着すべりが抑制されることによりアーチ機構の持続性能が向上する効果や見かけのせん断スパンが短くなることで耐荷性能が向上する効果などが確認できた。また,載荷試験結果と耐荷力計算の比較から UFC パネル補強した部材の耐荷力を,せん断スパンを短くした無補強の部材で評価できる可能性を示した。


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