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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 2, pp. 35-42, 2010
doi:10.5047/gseku.j.2010.005

大型プレス金型製造業における高年齢者対策の研究

堀 晴彦1・川野常夫2・白瀬敬一1*

1工学研究科 機械工学専攻
2摂南大学 理工学部 機械工学科

(受付:October 1, 2010 受理:December 16, 2010 公開:December 20, 2010)

キーワード: 個別受注生産,高年齢者対策,職務評価,職務再設計,人間工学

わが国は2005 年に世界で最初の超高齢社会となり,65 歳定年制の義務化に対処するため高年齢者の働く場の対策が求められている.世界的経済不況の中で,高年齢者の増加は社会保障費の増加につながり,高年齢者も社会を支える側にまわる必要がある.大量生産方式の製造ラインでは高年齢者対策が進められているが,大型プレス金型製造など個別受注生産では高年齢者対策は非常に難しい.これは,個別受注生産では作業者の「体力」,「カン・コツ」,「器用さ」が作業を左右する要素であり,高年齢者の長年の経験に基づくノウハウが標準化できないためである.本研究では,高年齢者と若年齢者が互いに補完できるベストミックスを実現する高年齢者対策を提案する.具体的には大型プレス金型製造業において,@「体力」の低下対策として職務評価と職務再設計の実践と検証,A「カン・コツ」の補完対策として高年齢者から若年齢者への技能伝承のための作業習熟目標年数の設定と実践,B「器用さ」の補完対策として適材適所の人員配置と作業者の多能工化訓練の計画と実践を行った.


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