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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 2, pp. 20-27, 2010
doi:10.5047/gseku.j.2010.004

空港旅客ターミナルにおけるアナウンスに対する暗騒音の音響特性

大西 豊1*・森本 政之2・佐藤 逸人2

1工学研究科建築学専攻/長谷工コーポレーション
2工学研究科建築学専攻

(受付:September 13, 2010 受理:December 3, 2010 公開:December 6, 2010)

キーワード: 公共空間,空港,アナウンス,暗騒音,利用者数

本論文では,空港の旅客ターミナルにおけるアナウンスによる情報伝達を妨げる要因の一つである暗騒音の音響特性(LAeq,周波数特性,両耳間相関度)を,実測調査により明らかにした。調査は国内の主要3空港で行った。利用形態の違いから,ロビーと搭乗口の2通りで調査した。その結果,ロビーの暗騒音の音響特性は,1) 各空港の平均LAeqは利用者数に伴い増減するが,60から65dB程度,2) 周波数特性は500Hz付近に緩いピークを持ち,1kHz以上で5dB/oct.減衰する,3) 両耳間相関度は利用者数に関わらず拡散音場における2点間相関の理論値に近いことを示した。また,搭乗口の暗騒音の音響特性は,4) 各空港の搭乗前及び搭乗中の平均LAeqは,55から65dB程度であるが,周囲に利用者が居なくなる搭乗後はこれよりLAeqが低い,5) 周波数特性は500Hz付近に緩いピークを持ち,1kHz以上で5dB/oct.減衰する特性であるが,LAeqが60dB以下の場合ピークを持たない,6) 両耳間相関度は利用者数に関わらず拡散音場における2点間相関の理論値に近いことを示した。


[Full text] (PDF 3.5 MB)