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神戸大学大学院工学研究科・システム情報学研究科紀要, No. 2, pp. 14-19, 2010
doi:10.5047/gseku.j.2010.002

背後に多孔質吸音層を有する微細穿孔板(MPP)吸音体の吸音特性

阪上 公博1*・加納 賢一1・森本 政之1・矢入 幹記2

1 工学研究科建築学専攻
2 鹿島建設技術研究所

(受付:August 27, 2010 受理:October 5, 2010 公開:October 12, 2010)

キーワード: 微細穿孔板(MPP),多孔質吸音層,吸音,広帯域吸音体

薄板,膜などに直径1mm 以下,開孔率1%以下の微細孔をあけた微細穿孔板(MPP)は,近年新 しい吸音材料として注目されているが,その吸音特性はさらに改善の余地がある.MPP は通常, 背後に空気層を設けてHelmholtz 型共鳴機構を構成することにより吸音を生ずる.一方,通常の普 通有孔板の場合は,音響抵抗の不足を補うため,背後に多孔質吸音材を付加することが一般的で ある.MPP の場合は,背後空間に多孔質材料を付加すると抵抗過剰となって吸音効果が低下する 場合もあるが,抵抗過剰にならない範囲であれば,適度の抵抗が付加されることによって吸音帯 域の拡幅や,吸音率の向上などの効果が期待できる.本研究では,背後に多孔質吸音層を有する MPP 吸音体について等価回路理論による解析により,その吸音特性について基礎的検討を行った.


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