Back

神戸大学大学院工学研究科紀要, No. 1, pp. 43-49, 2009
doi:10.5047/gseku.j.2009.008

主応力表示による不飽和土の一面せん断試験結果に関する考察

金 秉洙1・加藤 正司2・澁谷 啓2

1工学研究科市民工学専攻博士後期課程
2工学研究科市民工学専攻

(受付:September 9, 2009 受理:March 3, 2010 公開:March 15, 2010)

キーワード: 不飽和土,一面せん断試験,SSM,主応力,サクション応力

一面せん断試験では,得られた実験結果は鉛直応力とせん断応力に基づいた整理が行われている。その理由は,せん断中に主応力方向が回転し,その大きさはある仮定を設けないと決定できないためであると考えられている。本研究では,締固めたまさ土供試体に対して低圧条件での飽和及び不飽和状態の一面せん断試験結果を行い,その破壊時の応力状態について主応力に基づく応力パラメーターを用いて整理を行った。動員されている鉛直応力とせん断応力による(σ,τ)面上の応力点ついて,その点と原点(飽和状態の場合)あるいはサクション応力のσ軸切片(不飽和状態の場合)を結んだ応力状態線を考え,その応力状態線に対してモールの応力円が接するものとして主応力を決定した。なお,サクション応力については現在提案しているSSM(Suction stress - SWCC Method)を適用して求めた。その結果,飽和及び不飽和土の一面せん断試験における破壊応力状態が,主応力に基づく応力パラメーターによりユニークな破壊線を示すことがわかった。この結果は,従来の飽和・不飽和状態の三軸試験結果と対応しており,一面せん断試験結果を主応力に基づくパラメーターで整理することの適用性を示している。



[Full text] (PDF 856 KB)