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神戸大学大学院工学研究科紀要, No. 1, pp. 1-6, 2009
doi:10.5047/gseku.j.2009.002

住宅配置と庭の変容過程に関する研究—西宮市上甲東園の計画的住宅地を対象に—

山口 秀文1

1工学研究科建築学専攻

(受付:September 30, 2009 受理:January 12, 2010 公開:January 18, 2010)

キーワード: 住宅配置、庭、変容過程、戸建て住宅地、増改築

開発から長期間を経ており、地区計画や建築協定が定められておらず、一定の住環境を維持し続けていると考えられる計画的戸建て住宅地として、西宮市上甲東園の住宅地を対象とし、その住宅配置と庭の変容過程を明らかにすることを目的とする。 まず西宮市上甲東園の開発の計画的特徴、住宅地全体の物的な変容過程、個々の住宅と庭について「家族構成の変化」と「住宅とその庭」の変容を合わせて明らかにした。結果を次の4点にまとめた。@住宅地全体が、T増改築が多い時期・U建て替えと増改築がほぼ同数になる時期・V変化が少ない時期・W建て替えが多い時期の4期を経て変容していること。A住宅更新が行われる時期は、家族の変化と大きく関係していること。B増築による住宅の変容が居室の増築方向と水廻りや広縁の増築の組合せによって3分類されること。C敷地の四隅が前庭や駐車スペース、倉庫等の付属屋になっていることが多く、増改築や庭も含めて開発当初の住宅を中心に井桁状に9分割した敷地の利用が読み取れること。


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